WORDs from North Dakota

2012年2月11日土曜日

真実と詐欺

最近フェイスブックで東日本大震災に於いて"母の(自己犠牲)愛"を賞賛するようなストーリーが流行ってる。

もしかしたら本当にあった話なのかもしれないけれど、英文の解説つきなので英語の読める日本人が拡散してそうな感じ。もしかしたら、あと数日もすれば日本語訳が出回るんじゃないか。

この話を一通り読んでみると、"イイ話"なんだけども、違和感も同時に感じた。というのは、あまりにも話が出来過ぎているから。奇跡的な話なので、出来過ぎなくらいでちょうどイイのかもしれないけれど、写真とストーリーが合わないのも気になった。(もちろん、写真とストーリーは関係ないのかもしれんけど)

ストーリーはこんなかんじ。
東日本大震災においてレスキュー隊が崩れた家にて女性の亡骸を発見。亡くなっていたので、まだ息のある人を探してその場を立ち去った後、"ピーーんっ"と感じるものがあって、女性の周りを掘り進めると生後3ヶ月の子供がまだ健やかに母親の胸の中で眠っていた。で、近くにあった携帯電話の画面には母親から幼児にあてたメッセージが。”もしあなたが生存できたなら、私があなたを愛していたことをわすれないでください”っていう感じのメッセージ。
という、奇跡的な感動のお話なんだけど、ちょっと出来すぎてる部分もある上に、写真が東日本大震災のモノかどうかと・・・。ここに写真だけ載せます。

まず東日本大震災が起こった日、天気は曇りあるいは雪だったはず。この地域が津波に襲われてなかったとしても、土の質が・・・これって赤土だよな。こんな質の土って東北にあったんだ・・・。まず土の質に疑問。次に話には家が崩れたとあるのだけれど、この写真・・・家が崩れたように見えますか?少なくとも日本家屋っぽくはない。次はレスキュー隊員の服装。これは自衛隊のモノでなければ、日本のレスキュー隊のものでもない。おそらく他国の救援部隊の服装だと思われる。その他国とはきっと中国か台湾。だって背中に"防"の漢字がみられるので中華系。韓国ならハングルなはずだしね。にしても、やっぱり家のつくりが日本のそれっぽくない(敢えて言うなら大陸系)上に、救援隊が中国系。あと、子供がデカスギル。3ヶ月の幼児にしてはデカスギルと思いませんか?

よってこのストーリーと写真は関連性が薄いと僕は考えます。

本当にあった話なのかもしれないけれど、間違った写真をつけて拡散させようとしている人・・・こうやって遊ぶのはやめた方がいいぞ。友達なくすぞ。
また、この話に感動して拡散している人もいっぱいいるけど、もうちょっと冷静になってくださいな。そうは言っても、このような感動の話を"作り話"だというと、僕が悪者になりそうですが、作り話なわけがないと、頑なになるのって詐欺に騙される時とよく似てるよね。。。

2 件のコメント:

  • 2012年2月12日 2:53 に投稿, Blogger uffda さんは書きました...

    Aunty Iです。春休みになったので(採点は山ほどありますが)君のブログを見る時間ができたのですが。。。私もこのFacebookでシェアされ続けているストーリーはおかしいと思って、他にシェアできずにいました。何で今頃でてくるのか?もしこの話が本当なら、災害の直後に出てきたはず。君が言うように、日本の救助隊の制服ではない。中国の地震のときの写真ではないか。日本人が "you must remember that I love you" なんて書くかなあ。。。と。以前にも、「日本の震災の悲惨な写真」と言ってアメリカ人の知人からまわってきた写真が、実際には中国の震災のときの写真だったということがありました。

     
  • 2012年2月12日 21:44 に投稿, Blogger おかまっちゃん さんは書きました...

    いい話はいい話なんだけど・・・。
    こういう話ってチェーンメールとしても流行ったけど・・・、なんか腑に落ちない。

    最近も飛行機内での人種差別発言に対する添乗員の機知の利いたオファーの話が出回ったけど、あれも・・・どうかと思います。

    この話と同様に、"出来すぎ"感がありすぎですし。

     

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